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『Dominion』

ずいぶん前のことですが、長い間やりたいやりたいと思っていた「Dominion」というカードゲームを遊びました。

 

201409211

どんなゲームなのかざっくり説明すると、初期10枚(お金×7枚+1勝利点×3枚)で始まる自分のデッキに、特殊効果のある王国カードや、より価値の高いお金カードを組み込んでいき、そうやって再構築したデッキをぐるぐる回しながら如何に勝利点カードを効率よく集められるかを競うものです。ええ、正直この説明で理解できた人は凄いです。
 
申し訳ないですが詳しいルール説明などはGoogle先生に聞いて下さい。
あと、こちらでなんと、無料オンラインプレイができます。CPU対戦で一人プレイもできます。
自分はプレイヤ同士のしょーもない会話やコンポーネントの触感なんかも含めてアナログゲーを楽しみたい派なのであまり魅力を感じませんが、ぶっちゃけ遊ぶだけならお金を出して買う必要がなかったりします。うーん、版権元、太っ腹。
 
2011年に発売されたこのゲームは、「デッキ構築型ゲーム」という新しいジャンルを切り開き、一世を風靡しました。アメリカのゲームにも関わらず、ドイツのかの有名なボードゲーム賞を総なめしたことからも、その完成度の高さがうかがえます。その後、いくつもの拡張セットが発売され、基本セット発売から3年経った今でも定期的な大会が開催されるなど、日本での人気も衰えていません。
 
「Dominion」は古典的なスタイルのアナログゲームです。Magic: The Gatheringなどのトレーディングカードゲーム(TCG)とは異なり、基本セットを買えば全てのカードが入っています。レアカードを求めて散財する必要がなく、プレイヤー同士が真にフェアな状態で勝負できる点が気に入っています。ゲーム性の高いボードゲームが主流のドイツで評価されているのも頷けます。
 
さて、そんなカードゲームを、自分も今更ながらプレイしてみたわけです。相手は主に妻。彼女はそれほどゲーム好きではないのですが、割と適性があって、先読みが重要なゲーム、オセロなどのアブストラクトゲームでは私よりもずっと強かったりします。
基本的に負けず嫌いな性格らしく、どんなゲームでもガチ勝負を好むので手が抜けません。正直なところ負けるとかなり悔しいです。
 
さておき「Dominion」の感想ですが、確かにこれまでになかったプレイ感覚だなあとは思うものの、一方でこれがドイツゲーム大賞?とも思ってしまいました。
あくまで初期の印象ですが、思っていたよりもゲームの流れが単調で無機質だなあと。
 
確かに面白いんですよ。毎回ランダムに決まる10枚の王国カードから自分が最適解だと考えるデッキを素早く構築していき、コンボを決める。序盤で必要なカードと中盤で必要なカードが異なるため、とにかく適切なタイミングで適切なカードを買うバランス感覚が重要になります。思い通りに事が運んだ時の満足感は他のゲームではなかなか味わえないものです。
 
ただ、その一方で、終了後にそこはかとなく虚しさが残るのも事実。
恐らくですが、このゲームに足りないのは「遊び心」なんじゃないか、というのが今のところの印象です。

201409212 (基本セットの勝利点カード)

 
「Dominion」というタイトルからも分かるように、このゲームの主題は領主同士の国取り合戦、ということになっています。勝利点カードも「PROVINCE(属州)」「DUCHY(公領)といった名前になっていて、いかにもな作りなのですが、実際にプレイしているときはいかにに効率よくデッキを構築するか、コンボで気持ち良く勝利点カードをもぎ取るかの方に意識がいってしまって、カードの中世なフレーバーなど頭から吹き飛んでしまうんですよね。名前と効能の間に何の関係も見出せないカードもちらほら散見されるのが、そういったフレーバーの空気感に拍車をかけているようにも感じます。
 

201409213 (名前と効能の関係が分かりづらいカードの例)

 
例えば「鍛冶屋」という名前の王国カードがあって、プレイすると追加でカードをドローでき、結果的に財宝や他の王国カードが増えるのですが、私なんかは「鍛冶屋」という名前とその効果の繋がりがいまいちピンと来ません。
まあ中には相手に呪いカードを付与する「魔女」のような、分かりやすいカードもあるのですけどね。全体的に強引に名前を当てはめている感が強いです。
 
恐らく、カードのフレーバーをがらりと変えて、世界観をSFやホラーにしてしまっても、十分ゲームとして成り立つんじゃないでしょうか。要するに、本質はアブストラクトゲームに近い、無機的な論理ゲームなのだと思います。中世っぽいのは絵と名前だけで、ルール上の遊び心はあまりありません。よって純粋に勝ち負けにこだわってガチ勝負をするのが正しい遊び方という気がします。いわゆる、みんなでワイワイ楽しむパーティゲームの対極に位置していると言えるのかも。
 
結局のところ「Dominion」は、とり得る手段からもっとも効率的に勝利条件へ到達する道を見つける、かなりストイックなゲームなので、ビデオゲームなどで最適解を見つけるのが好きな人と相性が良いように思います。
攻略本を読んで最適解を教えてもらえばすぐに強くなれるのでしょうが、一番美味しいところをすっ飛ばしてしまうので、個人的には絶対に攻略法は見たくないなーと思う、そんなゲームです。
 
以上、比較的ネガティブな意見を多く書いてしまいましたが、今のところ自分はとても楽しんでいます。いろんな王国カードの使い道やコンボを、あーでもないこーでもないと考えてるときが一番面白い。結局のところ、これに尽きます。
 
惜しむらくはやはり常に対戦できる相手がいないこと。何度も誘っていたら、妻からは早くも敬遠されるようになってしまいました(涙)
どなたか、お暇がある方は是非ご連絡いただきたーい。
 

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Comments

よく判らないが、なんとなーく麻雀っぽい? 効率重視で安く上がるか、ちょっと賭けて高め狙うか、みたいな。

Posted by: ササキ | September 23, 2014 at 01:18

麻雀は表面的にはぜんぜん似てないけど、自分のデッキからツモって(カードを引いて)、役を作る(コンボを決める)感覚はちょっと似てる。デッキが尽きたら捨て札をシャッフルしてまたデッキを作るんだけど、人によっては積み込みができると主張する人もいる。
なかなか面白いゲームなので、機会があればやろう。

Posted by: 通りすがりの管理人 | September 24, 2014 at 19:03

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