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『NAVY SEALS』

(2014/3/3修正)

原題「ACT OF VALOR」、アメリカ海軍の有名な特殊部隊をフィーチャーした映画を観ました。主役および主役級の脇役含め、軍服を着ている人はみんな本物の現役軍人、しかも射撃シーンのほとんどが実弾とのことで、実際観てて映画というよりドキュメンタリーに若干近いなという印象でした。もちろんアメリカの映画ですのでエンターテインメントも忘れてません。ただ、ハリウッドのようなお目出度さは控えめで、何よりもリアルさを追求した硬派なテイスト。個人的には非常に好印象でした。まあ、自分はそれほどミリタリ関係に詳しいわけでもないので、素人的には「本物っぽい!」と感じたよ、という程度ですが。

 

 
ここから少しネタバレしますので、これから観る予定の方はご注意ください。
 
 
 
まずエンターテインメント面ですが、最高潮だったのは物語前半の救出作戦。危機的状況で満を持して登場する友軍ボートの機銃掃射シーンは、お約束としか言いようのない演出ですがやはり他愛もなく盛り上がってしまいました。ちょっと調べたところ、あれはブローニングM2重機関銃なのかな?「ブーーーーン」という独特な重低音に鳥肌が立ちました。『プライベート・ライアン』のP51マスタングとか、『トランスフォーマー』のAC-130ガンシップと同じパターンですね。曳航弾らしき光の軌跡がまたGOODです。あれは映画的演出なのか、実際にもああなるのかちょっと気になったけど、どうなんだろう。
そのほか、パラシュート降下のシーンとか、潜水艦にピックアップされるシーン、輸送ヘリに吊るされたボートが着水するシーンなど、数え上げたらキリがないんですが、普通の映画ならCGで誤魔化してしまいそうなところを、軍の協力を得て本物を使って撮影しているので、ミッション遂行シーンはとても興味深かったです。ほとんどプロモーション映像といってもいいんじゃないかな。
特典映像によると、演出面は制作側よりも出演者、つまり現役のSEALS隊員の意見を尊重しつつ制作されたとのことで、作戦遂行時の身振りやボディコンタクトを多用したコミュニケーション方法、規律のとれた独特な動きは観てて思わず溜息が出てしまうほどです。これが最高級の戦闘集団なんだなと。目的や行為の是非はともかく、鍛錬することで人間はここまでになれるのだなと素直に感心しました。そのうえ装備がstate-of-the-artなわけですよ。これに対抗するのには並大抵の組織では無理でしょう。物量で押し切る以外に方法がないような気がします。そして物量が投入されてしまうような戦いにはもちろん参戦しないわけで、いや、本当に戦いにくい相手だろうなと思いました。
 
 
娯楽的な面以外では、考えさせられるところが結構ありました。この作品が他のアーミー物と違うのは、SEALSの隊員達が結局のところそこらへんのお父さんと変わらないんだと感じさせてもらえるところだと思います。任務地に赴く前の家族(これも本当の家族が出演してたっぽい?)との交流シーンは、良い意味で演出が淡白で、一番ドキュメンタリーっぽいと感じるところでした。恐らく演技でもなんでもなく、いつもの通りの光景を撮っただけなんだろうなっていう。何気にここがこの映画で一番気に入ったところかもしれません。
 
ただ、こここからは例によって少し青臭い話になってしまいますが、この手のテロとの戦い物には「やるせなさ」を感じてしまうところもあったりします。上手く言えないのですが、「どっちもどっち」という気持ちがぬぐいきれないというか。この映画でも、首謀者を洋上で問い詰めるシーンとか、途中からどちらが悪人なんだか分からなくなるような描写もありましたし。 シニア、それはちょっとやり過ぎでは・・、みたいな。
程度の差こそあれ、どちらも狂信的な部分があるんですよね。Pax Americana的思想は、一時期に比べればかなり下火だとは思いますが、やはり未だに己の首を絞めているのではという印象があります。他にやりようはないものなんですかね。『トランスフォーマー』や『ID4』のようなおバカ作品なら割り切って観れるのですが、なまじリアリティがあるがゆえに、アメリカ映画としてはちょっと意外なラストも含めて、観ていて複雑な気持ちになる作品でした。要するに、自分的には単純な娯楽映画ではなかったということで。
あ、もちろん、作品の方向としてはそういう「考えさせる映画」ではまったくありませんのでご注意を。正直、いつも通り余計なことを考えずに楽しんだもん勝ちだったのではと思います。
 
総じて、ミリタリー好きの人なら間違いなく楽しめるし、そうでなくても普通の日本人では死ぬまでお目にかからないであろう特殊な世界を垣間見れるという点で、かなりお勧めできる作品だと思います。ちょっと暴力的な表現が強いのでそういうのに弱い人は注意ですかね。もちろん現実に起きていることなので、そこをソフトにしてしまってはリアリティが損なわれるのでしょうが・・・。
 
あ、最後にかなーーりどうでもいいことですが、作中でSEALSの隊員が使用している機材がCanon製EOSの60Dでした(本当に使ってるのかな?)。あとメイキング映像にもCanon製の一眼レフで動画を撮影している場面が映ってました。いや、だからなんだということはないのですけどね?やっぱり世界的にはCanonなんですねっていう。ええ。
・・・く、くやしくなんかないですよ?
 
 

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Comments

2週間の出張から帰国した。日本は花粉がひどいな!
飛行機でビルボの2章みた。けっこう良かった。でも、ドワーフよりオークのほうが規律正しくて賢そうに見える。

Posted by: ササキ | March 17, 2014 at 20:56

おー、おかえり。どこに出張だったのかな?
第二章なあ、観たいのにタイミングが悪くてなかなか映画館に行けないぜ。
ところで第一章は観たのかい。

Posted by: 通りすがりの管理人 | March 18, 2014 at 00:20

ヨーロッパのほう。第一章も飛行機で観た。調子が良くなかったせいで、あんまり覚えていないんだけどな。

Posted by: ササキ | March 18, 2014 at 23:02

観たのか。よかよか。
そういえば最近、The Load of the Ringsのほうを久しぶりに観ようと思ったら、王の帰還のDVDが見つからなくてとてもがっかりしたんだけど、どこ行ったか知りませんかね・・・。

Posted by: 通りすがりの管理人 | March 18, 2014 at 23:16

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