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『OBLIVION』

気づけば映画の感想三連続。

 
例の映画を見る前に「キャプテン・アメリカ」を見ようかどうか迷っているうちに、私的にDon't miss it な本作がさっさと上映終了になりそうだったので、慌てて観に行きました。
 
というわけで『OBLIVION』。トムクルーズの最新作で、カテゴリーはまがうことなきSFです。昨今こんなストレートなSF作品も珍しいのではと思うぐらい気持ちよくSFしてました。あいかわらず日本語へんです。
 
きっとココを読んでる奇特な方々はOBLIVIONと聞いても、「え、あのゲーム映画化したんだ?」 というぐらい関心がないと思いますので、以下は完全なネタばれで書きます。万が一これから観る予定の方がいたらご注意ください。この作品はストーリーが分かってしまうと面白さが半分以下になると思います。
 
 
まず、ストーリーをあえてポルナレフ状態で説明すると以下のような感じ。

あ…ありのまま 起こった事を話すぜ!

「人類は 60年前の宇宙戦争に勝っていたと
思ったら いつのまにか負けていた」

 
観た方は分かると思いますが、主人公の気持ちはまさにこんなです。ついでに観客も主人公と視点が同じなので、まったく同じ感想を抱くことになります。なかなか面白いプロットだと思いますが、例よってツッコミどころが多かった。というかツッコミどころのない映画の方が最近珍しいと思ったら、それは自分が大人になって視野の狭いつまらない物の見方をするようになったからだと気がついたりしました。反省はしていません。
 
それはともかく、話はこうです。60年前、突如現れた侵略者は月を破壊し、地球環境を混沌とさせたうえで戦争を仕掛けてきました。人類は総力を挙げて戦い、辛くも勝利しますが、地球環境は修復不能なほど汚染され、生き残った人々はテッドと呼ばれる巨大な宇宙ステーションに移り住み、そこからさらに木星の衛星タイタンへの移住を計画しています。そして、誰も住めなくなった地上に派遣され、移住のための莫大なエネルギーを海水から精製する巨大施設をメンテナンスしているのがトム様(役名失念)とヴィクトリアの二人。地上にはかつての戦争に負けたスカヴと呼ばれる侵略者の生き残りがおり、移住を阻止せんとあの手この手で妨害してくるため、ドローンと共に施設の警護もしています。エネルギーは順調に精製され、荒廃した地球での孤独な任務もあと少しで終わり・・・・しかし不思議なことに彼らにはなぜか任務に就く前の記憶がなかった・・・というのが初期の世界設定。
 
それで、この状況は実はすべて侵略者が刷り込んだ虚構だったんですね。実際には人類は60年前の戦争に負けているわけです。戦争を生き延びた人が住んでいるとされるテッドは侵略者の本拠地であり、地上でこそこそしているスカヴこそが人類の生き残りです。トム様とヴィクトリアの二人は戦争が起きる直前に侵略者に拉致され、複製された、数千体のコピーのうちの一体であり、偽りの記憶で侵略者に利用されています。ある出来事をきっかけに、それを知ったトム様(48番目)は地表に隠れていた人類の生き残りと共闘して燃料電池(良く分からないけど恐ろしく破壊力のあるエネルギー物質)をテッドの中心部へ運び、紆余曲折の果てに破壊することに成功するのでした。めでたしめでたし。
 
私みたいな文章下手が書くととてつもなく陳腐な三流SF映画になってしまいますが、実際に映画館で観れば、世界設定の面白さと映像の美しさでかなり楽しめる作品になっていたと個人的には思います。
惜しむらくは、主人公のトム様と女性の好みがまったく合わない点でしょうか。私は誰が何と言おうがジュリアよりもヴィクトリア派です。あんな美しい人と仲良くしてたのに、なんでぱっと出の神経質そうなロシア女にホイホイ浮気してしまうのか。まあ、記憶を失う前の本当の奥さんだったわけですが、トム様と同じくその記憶がない(当たり前ですが)観客の私からすると、昔のことはもういいのでは?とか思ってしまいました。配役が逆だったら良かったのに。
 
それと、どうでもいいですが、49番目のトム様が燃料電池でテッドに特攻したシーンで、不覚にも、「私が死んでも代わりはいるもの」 という台詞が思い浮かんでしまって、すごく負けた気持ちになったりしました。没入度が足りませんでした。猛省したい。
 
あと、最後のシーンでジュリアが49番目のトム様との間にできた子供と一緒に暮らしてたら、52番目のトム様が会いに来ちゃって、それでも嬉しそうな顔をしていたのが「うーん」です。いいのかそれで。それでいいなら、あと1000人以上いるらしいぞ。あ、テッド破壊されたから、もうそんなにいないのかな。お父さんがいっぱいいて子育て楽でいいね。
 
なんだかもう、わけわかんなくなってきたので今日はもう寝ます。
 

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『マイティ・ソー』

某映画の予習の為に仕方なく観る人が多いともっぱらの噂な『マイティ・ソー』を観賞。ご多分に漏れず、自分も兄からこれだけは先に観ておけと言われてしぶしぶレンタルしたクチです。借りたは良いけどまったくモチベーションがあがらず、優先順位を下げまくっていたらいつの間にか返却日前日になってしまい、金曜日の夜に眠い目をこすりながら観ました。

そうしたらどうでしょう、まったく期待せずに観たからなのか、案外面白いではないですか。ストーリーやキャラクタ描写は例によってアレですが、スーパーマン物としてはそれなりにカタルシスがありました。何より良かったのは映像美。とくにエンディングの宇宙旅行は大興奮です。それ以外にもアースガルズやビフレストの造形は素晴らしく美しいと思います。美術が一番頑張ってる映画。自分にとってはかなり珍しいパターンです。

ちなみに、先に出てきた単語からも分かると思いますが、この映画のベースは北欧神話です。ソーはTHORであり、いわゆるあの人です。某国産RPGでは東京に核ミサイルを落としてたりしてたアレ。お父さんは知識の為に片目を失ったとされる某爺ちゃんですし、乗ってる馬は足がいっぱいあったのでスレイプニルだと言いたいのでしょう。もちろん弟さんは○キさんでしたので、知ってる人にとっては開幕10分程度でラスボスが確定します。日本の時代劇みたいなもんです。主人公の獲物はもちろんハンマーですよね。これ以外に似合う武器があるわけがありません。力を解放して戦うシーンはとても恰好よかったです。スカンジナビアの人々が観たら空いた口がふさがらないかもしれませんが。

そういえば某映画レビューサイトで、「マイティ・ソーっていうぐらいだからノコギリを振り回して大暴れする話かと思ったらトンカチだった。マイティ・トンカチではダメだったのか?」というコメントがあって、まあ、ネタだろうと思いますが笑わさせてもらいました。北欧神話に対する理解如何でこの映画の意味不明度は上下しそうですね。

なお個人的に一番盛り上がったのは、アースガルズから秘宝の番人がミドガルドへ転送されてきたときの、S・H・I・E・L・Dのセリフ、「スタークのものか?連絡は受けてないぞ」、です。たったこれだけで「うひょー」ってなりました。もうすっかり病気です。

 

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