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Legend of Grimlock

年末から続いていた重い仕事がひと段落したのもあって、最近はタガが外れたようにゲーム三昧な毎日です。今はまっているのは『Legend of Grimlock』というもの。Steamで1k程度のインディーズ作品ですが、これがまた非常に楽しい。ずいぶん前から往年のダンジョンマスターに似たゲームが出ると話題に(ごく一部で)なってて気になってたんですが、ちょうど暇ができてきたころにリリースされたので、これは神様の思し召しに違いないと思い即購入。見た目はWizardry型ダンジョンRPGですが、敵が常に見えているタイプで、リアルタイムに襲い掛かってきます。3DのRougeみたいなもんでしょうか。何かとても悪いことをした囚人が、人里離れた山間にあるGrimlockと呼ばれる古の迷宮に放り込まれ、4人で力を合わせてそこから脱出を試みる、という設定。例によってこの手のゲームに複雑なストーリーとかはありません。それだけでなく、ゲーム内容もかなりシンプルで、クラスはFighter、Rouge、Mageの3タイプのみ。種族も人間、ミノタウロス、リザード、インセクトの4種類しかありません。このあたりのアッサリさ加減は始めてからちょっと驚いた部分でしたが、ゲームを進めるにつれて、そもそもコンセプトが自分の思っていたものと違うことに気づきました。基本はたしかにダンジョンマスター型のRPGなんですが、本質は詰め将棋、ようするにパズルゲームではないかと今は思っています。というのも敵からのDropも含めて入手できるアイテムがほぼ固定されていて、さらにMobのRespornがいまのところないからです。どこかでEXPを稼いで過剰に強くしたり、レアアイテムで強化するなどして強引に突き進む、というスタイルでは遊べません。戦闘は今のところノーマルでもかなり緊張します。さらに、迷宮のいたるところに鍵のかかった部屋や通路、仕掛けがあり、Mobよりも謎解きにかけている時間の方が長いぐらいです。このゲームにはOP以外に音楽がなくプレイ中は環境音しか流れないのですが、そゆえに突然背後から足音が聞こえたりと、Mobの強さとあいまってヘッドホンでプレイするとかなりドキドキします。
ファイティングファンタジーなど黎明期のRPGに親しんだ世代をターゲットにしていることは間違いないつくりで、万人にはまったくオススメできませんが、ツボにはまる人にはたまらない内容だと思います。15時間程度で終わるという噂のボリュームも、恐らく忙しい社会人となっているそのターゲット層には嬉しい仕様なのではないでしょうか。

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『GATTACA』

久しぶりに映画を観ました。いつの間にか実家にEH-TW8000Wと100インチのスクリーンが設置されてたので、泊りがけでお邪魔した際、みなが寝静まった夜中に一人で起きだして視聴。今までホームシアターという言葉を半分馬鹿にしてましたが、割と悪くないもんですね。映画館ほどではないにせよ、ある程度の没頭感が得られました。まわりに気兼ねなくお酒やおつまみをいただきながら観れるのもメリットですか。家でまったく飲まない自分には関係ありませんが。

「ガタカ」はいつか観ようと思ってたものの一つ。上映されたのはもう10年以上前なので今となっては少し古い作品です。表面的なカテゴリはSF・サスペンスかもしれませんが、本質はヒューマンドラマ。遺伝子操作されて生まれるのが当然となっている社会で、あえて自然な営みで作られた人物の苦悩と努力とその結実の話です。詳しいストーリーはこちら。個人的には殿堂入りでした。とにかく前編にわたって無機質で記号的、それでいてとても緻密に作られた脚本、演出、色調が素晴らしい。それと抑揚の効いた音楽がまた映像とマッチしていてスキのない作品だと思いました。低予算で作られているのか、これ見よがしなSF描写はまったくありませんでしたが、そこがむしろ良いところだと思います。

社会は優れた「素質」を持った個体のみで構成されるべきだという考え、希望は、かつての優生学を引き合いに出すまでもなくいつの世にもある、いわば人間の根源的な野心のようなものだと自分は思っていますが、「素質」が全てを決めるわけではないことも自明なことです。この作品はNASAが選ぶ現実的なSF映画1位に選ばれたそうですが、正直どこが現実的なのか私には理解に苦しみます。このような非効率な社会は恐らく実現しえないでしょう。遺伝子技術で先天的疾患のない個体のみを選別して産み分けることが、必ずしも人類の進歩につながらないことは、かのスティーブン・ホーキング博士が実証していることではないでしょうか。思うに、この映画はそもそもメッセージありきの作りなのではないかと思います。何らかの現実的な問題を取り上げてそこからメッセージを読み解くのではなく、まず、「素質が全てではない、努力すれば夢は叶うのだ」という分かり易い主張があって、それをスタイリッシュに見せるための小道具として近未来の遺伝子管理社会を設定したに過ぎないと。

終盤に主人公が叫ぶ

GOD !! EVEN YOU ARE GONNA TELL ME WHAT I CAN AND CAN'T DO NOW !?

という台詞が、この映画の言いたい全てではないかと自分には思えました。

その人が何を成し得るかを決めるのは他人ではなく本人だけだという力強いメッセージが、洗練された映像とともに語られることで、自分のような単純な人間は他愛もなく感化されてしまいます。目標をもって生きる人にオススメな映画だと思います。

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