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中世に生きる(その3)

自らの不注意によって同志を3人を失いはしたものの、あの戦いで私は野戦についていくばくかの経験を積み、さらに追いはぎが身に着けていた物を戦利品として得ることができました。少なからず罪悪感はありましたが、これからは同志へ賃金を支払う必要もあるため、正義の行いに対する正当な報酬と考えることにしました。戦利品はすぐに街で売り払い、数十枚の金貨に換えました。これからの生活を考えると十分とはいい難い額でしたが、いずれにしても、ならず者を成敗することで多少の収入を得られることが分かったのです。

それから数日間、私は再び村をまわって兵を集めました。十分な人数が集まったところで街の商人のところへ戻ると、男はさっそく盗賊のアジトへ乗り込んで弟を助けて欲しいと願い出ました。もとよりそのつもりだった私は数日後、盗賊のアジトを見つけ、夜の闇に乗じて6名の同志とともに襲撃をかけました。油断をしていた盗賊どもは大した抵抗もできず、次々と正義の刃の前に倒れていきました。そして一人の被害も出さずアジトを制圧すると、目的の人物を連れ出し、意気揚々と凱旋することができたのです。
この活躍により少なからず名声を得た私はとても満足しましたが、事はこれで終わりませんでした。街の商人によると、以前話をしていた、街の中に盗賊を引き入れている人物が、なんと警備隊長その人だと分かったというのです。これにはとても驚きましたが、警備隊長が最近、欲に目がくらんで商売に手を出し、そのうえ失敗したことで財産を失っていた、という話を聞いて納得しました。街の治安を守るはずの人物が街を危険にさらしているという事実を見過ごすわけにはいきません。私は再び同志をまとめると、警備隊長を逮捕ため館にのりこみました。その戦いは壮絶なものでした。盗賊団とは違い、装備も充実し、統率もとれている警備兵たちは次々と私の同志を打ち破り、私自身も危うく天に召されそうになりましたが、ぎりぎりのところでなんとか勝利を手にすることができました。
捕まえた警備隊長を街の商人に引き渡すと、彼は警備隊長を国王のところへ連れて行き、ことの次第を伝えると言って早々に出発しました。そして数日後、再び商人に会って首尾を尋ねると、彼は疲れた顔で上手くいかなかった旨を告げたのでした。警備隊長が不正を働いていたことを暴いたことで、かえって王の不況を買ってしまったというのです。王は自分の監督不行届きを指摘されたことが不愉快だったのだろうと男は言いました。私は、なんと器量の小さい王であろうかと思うとともに、この封建制の世の恐ろしさを改めて感じたのでした。街の商人は近いうちに私財を整理してこの地を離れるつもりだと寂しそうに言って、私の前から去りました。

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Comments

面白い。つらいかもしれないが、是非続けてください。

Posted by: sasaki | September 26, 2010 at 18:18

こんなわけのわからんエントリー読んでくれてありがとう。自分としては割と楽しんで書いてるんだけど、連休終わっちゃったんでこの後は時間が無いかも。しかしこのゲーム面白いな。

Posted by: 通りすがりの管理人 | September 26, 2010 at 22:29

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