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『MTG - Duels of the Planeswalkers』

とても今更な話。もう一ヶ月ほど前になりますが、友人からMTGのプラグド版が出ているという話を聞き、思わず衝動買いをしてしまいました。プラットフォームはXBOX360とPC。前者は未導入なためPC版をSteamで購入です。リリース日を調べたら6月だったので、一瞬つい最近出たのかと思ったら一年前の6月とのこと。まったく知りませんでした。昔ならこの手の情報はそれなりにキャッチしていたんですけどね。今やすっかりザルです。なんだか少し寂しい。

それはそうとMTG。何を隠そう、私はこのゲームがとても好きです。経済的な理由やら時間の制約やらでまともに遊んだのは大学生の頃の数年のみでしたが、それ以降も何度か未練がましくカードを買っては使い方を考えながらニヤニヤしたり、あの独特なインクの香りを嗅いで楽しんだりしてました。すっかり変態です。時間があったらドはまりしてただろうなと思うものの一つですね。MTG以外にも知人に誘われて似たようなのをいくつか試しましたが、あの独創性を超えるものにはついぞ出会いませんでした。私の中では今でもMTGが最高峰。

誤解を恐れずに言えばトレーディングカードゲームは純粋なゲームではないと自分は思っています。カード資産によって必ずしもフェアな勝負にならないことがあるからです。しかし極論をすればスポーツだって同様の問題はあるし、そういった「カードを集める過程」も楽しみの一部だと考えられる人であれば、十分魅力的な遊びだと自分は思います。
余談ですが、カードの獲得枚数(買ったりトレードしたりして手に入れたカードの総枚数)に応じてプレイヤのランクを定めてランクマッチができるようになれば、そういったゲーム以前の有利不利が緩和されて、もっと敷居の低い遊びになると思うんですけどね。そのためには個人情報(カード資産)を公式に管理する必要があるので、まあそんな面倒くさいことはまずしないかな。電子端末上でのみ存在するカードにしてしまえば多少管理がしやすいかとは思いますが、この手のものは麻雀と同じで、コンポーネントの質感とかカードをプレイするとき動作、相手の表情、場の雰囲気なんかも大切な要素なので、難しいところです。

話を元にもどして「Duels of the Planeswalkers」、このゲームの最大の特徴は何かというと、なんとデッキが自由に構築できないことです。・・・え?まさか?と思う人がかなり多いと思いますが、これが本当。そんなのはMTGじゃないし、ありえない。当初そう思って、いつかデッキが自由に組めるようになると固く信じてましたが、どうやらどこまでやりこんでもフリーモードなどは出てこない様子。オー、アイキャントビリーブでしたね。しかしここで、話にならんと放り投げてしまう人がいるとしたら、それはとてももったいないことです。なぜならこのゲームにはこのゲームの楽しさが十分あるからです。
先ほど、トレーディングカードゲームはカード資産によってフェアな勝負にならないことがあると書きましたが、このゲームではデッキが半固定なため、割とフェアです(笑) 何度か戦えば相手のデッキ内容も分かり、本来のMTGではあまり重視されない「記憶力」によって勝負が多少左右されたりするところも面白いです。ちなみに勝ち進んでいくとサイドボードが追加されるので厳密には資産が増えるのですが、初めからデッキに入っているカードは抜けないという驚き仕様により、「サイドボードを追加する」 = 「デッキ総枚数が増えて微妙にドローバランスが崩れる」 というデメリットがつきまとい、カードが増えたからといって必ずしも強くなりません。うーん、凄い。MTGの根幹を揺るがす斬新なシステム改変です。おかげでこのゲームはMTGのシステムを使った格闘ゲーのようになっており、初心者でも最低限のルールさえ分かっていれば運次第で勝機が生まれるというナイスバランスに仕上がっております。ある意味、MTGを知らない人が、その魅力を知る格好のゲームと言えるのではないでしょうか。
なお、デッキタイプは全部で8種用意されています。詳細はこちらとか参照下さい。それぞれの色の特徴を出した基本的な構築がされているものから癖のある多色ものまで、それなりにMTGの魅力がつまった無難なラインナップだと思いました。先ほど格闘ゲーのようだと表現しましたが、デッキ間の強弱は結構あります。個人的には黒緑エルフのデッキが卑怯なほど強いと思いました。特に「Overrun」はタイミング良く撃つと一発で勝負が決まるぐらい強力。ちなみにAIは微妙にドロー周りでイカサマしてる気がしないでもないです。3色デッキの土地事故率が現実よりもかなり低い気がしました。もしかしたら被害者妄想かもしれませんが。

自分はストーリーモードを制覇した後に、Challengeモードという詰め将棋みたいなのにトライしてみたのですが、5つ目ぐらいで早くもつまって停滞中。AI戦でMTGのルールを覚え、その後はひたすら対人戦を楽しむのが基本的な遊び方かと思います。3~4人のデスマッチや双頭戦が意外と面白いともっぱらの噂。ただしプレイヤの中心はやはり欧米なため時差を考えずに繋ぐと容赦なく過疎ってますのでご注意を。あと双頭戦はコントローラが二つ必要とのことでPC版ではかなり敷居の高いことになっているのが非常に残念でした。
総評として、久しぶりにMTGまたやりたいなーと思う程度のモチベーションであれば、9$程度の値段設定とあいまって大変満足のいく内容ではないかと思います。今後もエクスパンションでデッキが増えることも期待でき、思い出したようにちょくちょく遊べ、デッキ構築不能システムにより本家のMTGとも競合しない。よく考えると何気に素晴らしいマーケティングだと思いました。
唯一の問題点はこれやってるとまたぞろ本家がやりたくなることかもしれないですね。。(苦笑)

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