« 『イングロリアス・バスターズ』 | Main | 年の瀬のご挨拶2009 »

『AVATAR』

以下ネタバレが(略)

普通に映画が好きな自分としてはやっぱり観ておきたいと思っていた表題の作品を鑑賞してきました。キャメロンの新作。噂によると命を削って製作した力作だそうです。公式はこちら

映像がメインの作品なので当然3Dシアターをチョイス。チケット売り場でメガネを渡されたときに何故かちょっと恥ずかしかったです。話には聞いてたけど、やっぱりメガネなんだなあと思わずにはいられない。バック・トゥ・ザ・フューチャーの3Dとか思い出す自分は30代おやぢ。まあ所詮2次元の銀幕に映ってるものを立体に見せようというのだから、どうしたって何らかのインターフェースは必要よね。
それはそうと21時からのレイトショーにもかかわらず座席が3/4ほど埋まってたのは意外でした。この前のイングロリアスバスターズなんて始まる5分前まで自分しか座ってなくて、「すわっ、貸切!?」みたいな状態だったのに(最終的には7人ぐらいいたけど)。やっぱりハリウッド大作で封切り直後だからですかね。ああ、キャメロン補正も入ってるのかな。

どうでもいい余談はこのぐらいにして映画の感想を簡単に。
まずストーリーは陳腐でした。ハリウッドの王道パターンで、日本風に言うとジャンプ的展開ってやつでしょうか。安心して観れるけど退屈なアレです。まあこれは想定内だったのであまり気になりません。
肝心の3D技術ですが、予想より面白かったです。キャッチコピーほどではないにせよ、確かにその場にいる感覚に近かったかも。厳密には現場のすぐ隣の部屋から窓越しに見てる感覚に近いかな。ただ、作りこみにムラがあって、気合の入ったシーンでは思わず声が出そうになるほどの臨場感があるのに、手を抜いてるところは昔からある3D映像と変わらないレベルになったりして残念でした。レイヤーが数えられてしまうような程度のものはいまどきどうかと思います。全シーンのクオリティが最高レベルなら手放しで褒められたのに。自分的にはジュラシックパークを初めて観たときの衝撃は超えられなかったかなぁ。でもお金を払って観る価値は十分あると思いますですよ。
舞台設定/美術/CGに関してはさすがの一言。俗に言う大作映画なので、もうアホみたいに金がかかってて、作りこみも半端ない感じでした。この方向では現時点でハリウッド映画が頂点に立ってるのは間違いないでしょうね。これ以上の絵はどこにも作れないと思います。
ただ、自分はへそ曲がりなので、こういうのを観ると「へー、すごいね」とは思うけど、心は一歩引いてしまうんですよね。ゲームでいうと今旬のFinalFantasyなんかが同じような感じ。お金かければこれぐらいはできるだろうみたいな感情が沸いてきて、素直に感情移入できない。まあ精神が幼稚ってことです。
あとSFファンタジーでリアリティを言い出したら野暮だとは思うけど、やっぱりアメリカ人の考える異世界ってどこまでいってもアメリカっぽさが抜けきれなくて、今回もそれが鼻について仕方なかった。これまで自分が観た映画で地球外のものがそれなりに異質なものとして描かれていたのは『2001年宇宙の旅』ぐらいじゃないかなあ。異星の世界なんて、物理法則が同じなだけであとはもう人間の理解を遥かに超えてるぐらいじゃないとおかしいと思うのだけど。知的生命体にしたって生活様式とか精神構造とか思考パターンとかがまんま人間(しかもアメリカン)なんて、宇宙広しといえど恐ろしく低い確率でしか存在していないのでは。まったく分かり合えなきゃドラマにならんってもの分かるけどさ。普通に別大陸の原住民と接触してるようなノリで、違和感がありました。

なんだかんだで長くなってしまいましたが、この映画、3D技術のお試し作品って意味では上々の出来だと思います。ここまでできるなら今後の映画はもっと期待できるはず。主流になるのはハリウッドだけかもしれませんが、まあ住み分けもできるでしょうし、映画の一派としてこれからも発展し続けるのではないでしょうか。でも、ここまでCGが出張ると俳優とかの演技がもうどうでも良くなってしまって、誰が主演してるかも気にしてない自分がいたりするんですよね。この映画でもシガニー・ウィーバーが結構大きな役で出てたんですが、スタッフロールが流れるまで気がつきませんでした。ちょっとショックでしたね。俳優の演技が最高に面白かったイングロリアス・バスターズと、楽しむポイントがまったく違ったという意味で、この手の作品は従来の映画とはもう別物なんじゃないかなとか、思ったりしました。

 

|

« 『イングロリアス・バスターズ』 | Main | 年の瀬のご挨拶2009 »

Comments

感想、参考になりました。ありがとです。
アバターっていうタイトルが個人的に好きでなく、直感を信じるか、だまされてみるか悩んでたことろでした。
このまま見に行ってたら、怒ってたことでしょう。映画の技術に興味がないので。3Dも、酔うので。
FFは、レールプレイングゲームだというウワサですね。
RPGなのに、道を選べないという1本道MAPをネットで目撃しました。
2012を見に行くかな。おなじ超大作ならパニック映画のほうがすきさ。

Posted by: にまめ | December 27, 2009 at 16:25

おひさです。
分かってるとは思うけど、あくまで個人的な感想だからね~。でも3Dの映像技術に興味がないなら、やっぱりオススメできないと思うですよ。
日本のRPGはちょっと特殊な進化をしてるよね。一本道でも面白く作れないわけじゃないとは思うけどさ。
2012は次に観にいく予定だったんだけど、AVATARみたらなんか落ちついちゃった。もし観たら感想聞かせてちょ。

Posted by: 通りすがりの管理人 | December 28, 2009 at 00:35

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45764/47124551

Listed below are links to weblogs that reference 『AVATAR』:

« 『イングロリアス・バスターズ』 | Main | 年の瀬のご挨拶2009 »