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猫系思想?

先日、会社の先輩が漫画を貸してくれました。お願いしたわけでもなかったので少し面食らったけど、おすすめということなのかな?と思い、素直に借り受けることに。タイトルをみると『星守る犬』とあります。そういえば立川のオリオン書房で入り口の一番目立つところに平積みされていた漫画だなあと思い出し、なんか名作系とかそんな感じなんじゃろうかとか想像して読んでみたところ・・・・正直、とても苦手な部類の話でした。

ネタバレとかあんまり関係なさそうなのでストーリーをぶっちゃけると、持病のある無職の親父が妻と子にも見捨てられ、飼い犬を唯一の心の支えとして生きていくも、いくつかの不幸が重なって無一文になり、それでも不器用さゆえか社会に助けを求めるでもなく、世の中の片隅で静かに犬と息を引き取るという話。

これ、感動する人も多いんだろうと想像するけど、そういう人はどういう理由で心を動かされたのかなあ。犬のけなげさが愛しかったかったから?それとも、単純におとうさんがかわいそうだからだろうか。表面的にはとてもストレートなお涙ちょうだい系なので、きっと反発している人もたくさんいることでしょう。
自分はこの漫画はおとうさんの生き方に共感できるか否かが全てなんじゃないかと思いました。生活保護とか、正直あまり詳しくはないけど、やろうと思えば助かる道がなくはないんだろうけど、そういう、他人や社会にすがって生きていく道よりも、人知れずひっそり死ぬ方を選らんだ。そういう価値観の話なわけで、こういう人は現実にもいっぱいいると思う。そして自分もきっとそっち側の人間だという自覚がある(家族がいなければ)。だから、お父さんは可哀想だとはあまり思えなかった。自分の死にたいように死んだだけ、とも言えるので。薄情だと思われるかもしれませんが、そういう価値観もあるのです。ただ、犬を巻き添えにしているのが意見の分かれるところかもしれないですね。漫画的に犬の意思が表現されてしまっているので、なおさら気になるところです。ま、そういうエゴも含めてお父さんの生き様を描いたということなんでしょう。理解はするけど、だからこそ、こういうストーリーを作品にして他人の涙をさそうことには賛同できないので私はもう二度と読みたくないなと思いました。ひっそりが良いんだよ、ひっそりが。

不器用な人が生きにくい世の中という論旨は自分もかなり思うところがあるけど、一方で自然淘汰という言葉も脳裏にちらつく今日この頃。結局、いつの世も弱肉強食であることは変らないんですよね。単純な力比べではなくなったというだけで。「昔は良かった」とか言ってもしょうがないんじゃないかなとか、いつも自分が言ってるくせに、こういう作品を読むとかえって反発してしまう天邪鬼な自分です。

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