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我ながらノープランすぎました

先日、シルバーウィークの最終日に伊豆方面へツーリングに行ってきました。奥多摩、モテギに続く、通算3回目の遠出。例によって「何年のってんの」ってツッコミは無しの方向でよろしくお願いいたします。

当初の計画はこうでした。自宅から古巣の青葉台を抜けて横浜・青葉ICで東名高速にのり、海老名SAで友人Aと合流。その後、厚木ICで小田原厚木道路に入り、箱根ターンパイク、もといトーヨータイヤ・ターンパイク(なんか変な感じ)をのぼり、国道1号に抜けて沼津へ。そこで昼食を摂ったあとは成り行き次第、という感じ。俗にいうプランB(ノープラン作戦)です。会社の先輩に借りた伊豆ツーリングの雑誌がものの見事に役に立ってません。

当日の朝は曇っていたため、夏用メッシュでは若干寒いくらいでした。青葉台のコンビニで軍資金をおろしたついでにウィンドウブレーカ代わりのカッパを取り出し、上だけ羽織ることに。ちなみにこのときおろした金額は三千円。高速代などはバイクだと受け渡しが面倒なのでクレジットカードで払うことにして、昼食代とジュース代程度があれば良いやぐらいに考えていました。今思うと、ほんと考えなしだったなあ・・・(遠い目)。
それはともかく近くのスタンドでガソリンも満タンにして、いざ東名高速へ。シルバーウィークは連日、渋滞のニュースが流れていましたが、幸いこの日の朝はスムーズに車が流れていて、海老名SAまで20分もかかりませんでした。早く着いてしまったので、家で食べれなかった朝食を軽くとっていると、同じく早く着きすぎたらしい友人Aからメールが。無事合流してテンションもあがってきたところで私を先頭に、いざ出発。

そして、気がついたら厚木ICを過ぎて御殿場へ向かってました。小田原厚木道路に入る計画はどうなりましたか? ツーリング開始5分もたたないうちに道を間違える自分。まさに最速伝説。しょっぱなから飛ばしすぎです(いろんな意味で)。
動揺しながら最寄のPAに入り、友人Aに呆れられつつ修正ルートを策定。御殿場ICでおりて芦ノ湖スカイラインを南下、国道1号に入ることとしました。

20分後、無事、芦ノ湖スカイラインの入り口に到着。久しぶりの峠道に大興奮しながら突入します。小さなカーブが連続する割とテクニカルな林道で、ワインディングに慣れていない体がついていけず、枯れ草の山に突っ込みそうになりつつもなんとか走破。途中、気合の入った兄ちゃん達がブイブイ後ろから迫ってきて颯爽と抜いていきましたが、ガン無視しました(<というか無視されてました)。

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休憩所で芦ノ湖を望みながら一休み。反対側にはうっすら富士山が見えてました。もっと天気がよければなあと、富士山ラブな私的には少し残念。

10分ほど尾根道を気持ちよく走って国道1号に抜けると、そこからは緩やかな下りが長く続きます。このあたりから日差しが強くなってきてウィンドウブレーカを脱ぎたくなりましたが、目的地までもう少しだったので我慢。ほどなく市街地に入り、昨晩必死に覚えた道順を頭の中で確認しながら沼津港を目指しました。途中、何度か曲がる場所を間違えそうになり、挙動不審なバイクになってみたりしつつもなんとか到着。堤防の脇にバイクを止めて散策することにします。11時を過ぎていたので市場はとっくにお開きになっていましたが、観光客用の干物や鮮魚などが並んでいたりして、それなりに漁港っぽい雰囲気は味わえました。個人的にはイルカの肉が売っていたのが驚いたけど、友人A曰く、静岡近辺ではそんな珍しくないんだとか。うーむ、海外からきてる観光客が騒いだりしないのかしら。ちょっとチャレンジしてみたい気もしたけど、きっとクジラと似たような味なんじゃないかという予想に妙に納得してしまって今回はパスしときました。赤身と脂身の分かれっぷりが確かにクジラっぽかったです。

一通り観てまわり、お腹も空いてきたので、兼ねてからの計画通り「かもめ丸」という比較的有名らしいお店でお昼を食べることに。少し早い時間だったからか店内はそれほど混んでいません。待ち時間もなく席に座れました。沼津丼を注文して雑談をしていると、まもなくどんぶりと粗汁が目の前に。

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沼津丼は生のしらすと桜えび、アジのたたきが、アジの炊き込みご飯の上にのっているというものでした。鮮度が良いからか、生臭さもまったくなく、炊き込みご飯との相性も抜群で、とても美味しくいただきました。

お腹を満たした後はもう一度お店を巡って、妻へのお土産を購入。今回は子供も食べられる物ということで、しらすふりかけをチョイス。出掛けの妻の機嫌があまりよろしくなかったこともあり、例によってこの献上品が非常に重要な役割をもっていることは言うまでもありません。(いやはや、今回は家を出るのが本当に怖かった。友人Aにドタキャンのメールを打とうか迷ったぐらいです)

無事、最重要アイテムもゲットしたところでバイクのところへ戻り、今後のルートを相談。とりあえず南下して修善寺へ行き、そこから東へ走って伊豆スカイラインへ入って北上、最後はターンパイクで下山して帰ることにしました。

修善寺までの道はちょっと寂しげな海辺の町を抜ける一般道だったわけですが、個人的にはこのあたりの雰囲気がけっこう好きでしたね。ツーリングの醍醐味ってこういう、観光地から外れた、人があまり行かないところを走ることじゃないかなとか思ったりしました。とはいえ、それを噛み締める間もあまりなく、40分程度で修善寺に到着。今回のツーリングはなんか移動がいやにあっさりしていた気がします。

修善寺ではとりあえず本堂で手を合わせてから、竹の小道っぽいところで一休み。ついでに古跡を少し巡りました。

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この地は源頼家が幽閉されていたことでも有名なんだそうで、最後の画像は指月殿という800年ほど前の古い建築物。血なまぐさい血縁同士の争いで暗殺された頼家の冥福を祈って、母(北条政子)が建てたんだそうな。そういえば子供が生まれる前に妻と一緒に来たときも、歴史話で(主に妻が)盛り上がってたなあと思い出しました。今回はおまけでしたが、こういう史跡をメインにまわる旅も面白いだろうなと思いました。妻も友人Aもそうだけど、歴史にある程度詳しい人と一緒だとなおさら盛り上がりそうです。

1時間ほどゆっくりした後は再びバイクに乗り込み、伊豆スカイラインを目指して東へ走りました。途中、ガソリンスタンドで給油。普段の街乗りでは18~20km/Lぐらいの燃費なので、ぎりぎり給油せずに帰れるかと思っていたのですが、どうやら高速道路の燃費が異常に悪いらしく、150kmほどしか走っていないのに残りがわずかになっていました。

30分ほどで伊豆スカイラインに入り、そこからはグングン山を登って再び峠道に。さあ、待望のワインディングだと思いきや、すぐに長い車の列に追いついてしまい、そこから大観山までずっと車のペースで走らざるを得ないことに。きっと、バイクのペースで走れればとても面白いコースだったんだろうなあ・・・残念です。さらにこの後のターンパイクでも同様の状況になり、個人的に楽しみにしていた高速コーナーを楽しむことはできませんでした。うううむ。こういうのは運もあるので仕方ないですね。

というわけであとは何事もなく小田原厚木道を通り、東名高速で帰るだけ・・・・というところでアクシデントが。ここに至るまでの有料道路がすべて現金しか受け付けてくれなかったため、もともと手持ちの少なかった私は最後のターンパイクを出るときにお金が足りなくなってしまったのです。財布の中を覗いて血の気が引いた私は、どうにもしようがなく、料金所のおっちゃんに「すみません、現金がなくて・・・」と告白したところ、「ああ、いいよ、いいよ!あとやっとくから!」と半分意味の分からない返答が。え!?いいの??

大変おおらかなおっちゃんのおかげで事なきを得ましたが、まあ、自分のアホさには反省の余地が大いにあります。日本はまだまだクレジットカードだけでやっていける環境にはないようです。手持ちには余裕をもたせましょうという、当たりまえすぎる教訓を得ました。

総走行距離は約290km。いろいろトラブルもありましたが、それもひっくるめて楽しい旅でした。毎度ながらことあるごとにペースを乱す私に辛抱強く付き合ってくれる友人Aにはいくら感謝してもし足りないぐらいです。また機会があったら遠出したいですね。今度は嫁の機嫌が良い時を狙って・・・。

 

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猫系思想?

先日、会社の先輩が漫画を貸してくれました。お願いしたわけでもなかったので少し面食らったけど、おすすめということなのかな?と思い、素直に借り受けることに。タイトルをみると『星守る犬』とあります。そういえば立川のオリオン書房で入り口の一番目立つところに平積みされていた漫画だなあと思い出し、なんか名作系とかそんな感じなんじゃろうかとか想像して読んでみたところ・・・・正直、とても苦手な部類の話でした。

ネタバレとかあんまり関係なさそうなのでストーリーをぶっちゃけると、持病のある無職の親父が妻と子にも見捨てられ、飼い犬を唯一の心の支えとして生きていくも、いくつかの不幸が重なって無一文になり、それでも不器用さゆえか社会に助けを求めるでもなく、世の中の片隅で静かに犬と息を引き取るという話。

これ、感動する人も多いんだろうと想像するけど、そういう人はどういう理由で心を動かされたのかなあ。犬のけなげさが愛しかったかったから?それとも、単純におとうさんがかわいそうだからだろうか。表面的にはとてもストレートなお涙ちょうだい系なので、きっと反発している人もたくさんいることでしょう。
自分はこの漫画はおとうさんの生き方に共感できるか否かが全てなんじゃないかと思いました。生活保護とか、正直あまり詳しくはないけど、やろうと思えば助かる道がなくはないんだろうけど、そういう、他人や社会にすがって生きていく道よりも、人知れずひっそり死ぬ方を選らんだ。そういう価値観の話なわけで、こういう人は現実にもいっぱいいると思う。そして自分もきっとそっち側の人間だという自覚がある(家族がいなければ)。だから、お父さんは可哀想だとはあまり思えなかった。自分の死にたいように死んだだけ、とも言えるので。薄情だと思われるかもしれませんが、そういう価値観もあるのです。ただ、犬を巻き添えにしているのが意見の分かれるところかもしれないですね。漫画的に犬の意思が表現されてしまっているので、なおさら気になるところです。ま、そういうエゴも含めてお父さんの生き様を描いたということなんでしょう。理解はするけど、だからこそ、こういうストーリーを作品にして他人の涙をさそうことには賛同できないので私はもう二度と読みたくないなと思いました。ひっそりが良いんだよ、ひっそりが。

不器用な人が生きにくい世の中という論旨は自分もかなり思うところがあるけど、一方で自然淘汰という言葉も脳裏にちらつく今日この頃。結局、いつの世も弱肉強食であることは変らないんですよね。単純な力比べではなくなったというだけで。「昔は良かった」とか言ってもしょうがないんじゃないかなとか、いつも自分が言ってるくせに、こういう作品を読むとかえって反発してしまう天邪鬼な自分です。

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何度みても良いものです

HTV/H-IIB打ち上げ成功おめでとうございます。
打ち上げは何度みても飽きないというかサルのように繰り返し感動してしまう自分ですが、今回のは特に感慨深いものがありますね。海外の一線級ロケットにも引けをとらないスペック、その力強さ。日本の宇宙産業にとって、まさに新しい時代の幕開けという印象を受けました。プロジェクト関係者の方々に心から労いの言葉を送りたいです。とはいえ、まだまだこれからが本番という方も大勢いるんですよね。18日のドッキング成功も心から祈っております。

日本は技術大国と言われますが、Civ4的テクノロジー競争で言えばとっくに(1970年代に)米露に負けてるわけで、航空宇宙技術はトップグループからみれば後発と言わざるを得ません。それにも関わらず、予算や文化的、民族的、外交的な様々な制約を課せられながらも日本独自の路線で成果を出し続けていることを誇りに思います。
ともするとこのような分野から予算から削られてしまいそうな昨今ですが、逆境に負けず、地道に邁進して欲しいところ。たとえ失敗しても次の成功の礎となるよう、一国民としては世論で後押ししたいと思う今日この頃です。

余談ですが、今回打ち上げられた初号機には関係会社各位のロゴがマーキングされています。小さくてちょっと見づらいですが、ウチの会社もちゃっかりはいってるのを確認して嬉しくなりました。打ち上げの3日前から射場に入って仕事をしていた同期に聞いたところ、初の夜中打ち上げで心身ともにきつかったそうです。あまり報道されていませんが、いくつか問題が発生していて予定通り打ち上げられるか微妙だったとか。
なんにしても、無事打ちあがってほんとうに良かったですね。おめでとうございます。

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映画Week(六日目)

(※以下、物語の核心に触れた文章があります。未見の方はご注意下さい。)

もうずいぶん間があいてしまいましたが、連休中の最後に観た映画の感想をアップ。たしか五日目は連日の寝不足で体調を崩してしまい、一日お休みして次の日に観たのが『ビッグ・フィッシュ』という作品。余談ですがその日以降、息子の誕生日やら何やらでドタバタしているうちに風邪を引いて、会社が始まってからも一週間近くフラフラしてました。なんだか昔に比べてよく体調を崩すようになったなあと思います。

ま、いつもの言い訳はさておき感想ですが、一言でいうと「ティムバートン版フォレストガンプ」という印象でした。といっても細部が似ているわけではなくて、一人の人物が延々昔話を語りながらストーリーが進むという構図が似ているというだけです。あらすじは、あることで親父さんを嫌っている息子が臨終に際して父にまつわる様々な昔話を聞き、真の父の姿を理解して長年のわだかまりがやっと解ける、といった感じ。ちなみに、なんで父親を嫌ってるかといえば、誰にでも誇張して昔話をしたがる性格で、息子にすら本当の話をしてくれないのが不満、ということらしい。いかにもティムバートンらしい、シュールなファンタジー世界(現実世界という設定にも関わらず)が展開されるのでそういうのが好きな人はそれだけでも満足できるでしょう。全体的にメルヘンチックというか美しい話だし、終わり方もとても良い。個人的には疲れたときに何も考えずに観るととても幸せになれる作品だと思いました。

で、この映画を観てて思い出したことがあって、実は自分もこの作品の父親と同じような親をもっていまして、まあホラ吹きというよりも、あの手この手で「人を楽しませるのが好き」というところがちょっと似てるという程度なんですが、この主人公ほどではないにせよ、小さい頃は同じ理由(自分と正面から向き合ってくれていないと感じていた)で父親が好きでなかったという過去があります。今はまったく気にしていませんが。そんなわけで、ちょっと現実的にこの作品を観てしまったところもあり、そういう意味では終わり方に少し納得できないところもありました。

作中では昔話を聞くにつれて父が自分の目標をもってがむしゃらに努力をし、人を幸せにするための努力も惜しまず、さらに誠実な性格であることがわかり、そのために多くの人の信頼を得て人生を豊かにしてきたことが判明します。ああ、なるほど、自分の父親は唯のホラ吹きじゃなくて、奥さんと他の多くの人を幸せにしてきた素晴らしい人なんだ、ということを理解して自分も幸せな気分で父の最後を看取る、という流れです。こういうのも分からんでもないですが、この展開では結局最後まで父親の視線は外に向いたままなんですよね。つまり主人公を見てくれてないのは変わらなかったわけで。こんなにサービス精神旺盛な人なのに家族より対外的な方面にしかその気質が発揮されてないって不満は解消されずじまいなわけです。なんであれで納得できるのかなあ。どうだ、俺はいろんな人に感謝される良い人なんだぞ、と家族に見せることで満足している父親を素直に良い父親だと思える人って、うーん、まあ、いるんでしょうけど、自分にはちょっと理解不能です。まず家族を幸せにしてから外に向いて欲しいと思うのは当たり前のことだと思うんですけどどうでしょうか。この親父さんの場合は一応、家族にも向いてたのかな。それなら「ホラ吹きだから」という理由だけであそこまで嫌うこともあるまいと思ってしまうけど。

とまあ、個人的な屈折した性格(?)ゆえにちょっと引っかかった部分もありましたが、そういう変な理屈は抜きにして観てとても良い作品だと思います。地味な話ではありますが、たまにはゆっくりと幸せな気分になりたいと思ったときは、この映画はお勧めです。葬式に参列した人たちがみな心から故人を悼んでくれるというのは、確かに素晴らしい人生の証なんでしょうね。ラストシーンはとても感動的でした。

■総合評価
ストーリー   ★★★★★
キャラクター ★★★★☆
世界観    ★★★★★
音楽     ★★★★☆

■この映画に向いてる人
 ⇒ 人生は他人に何を与えられたかが大切だと思っている人。

■向かない人
 ⇒ 人生は自分が何を得たかが全てだと思っている人。

さて、これでお盆休みに観た映画は終わりです。どれが良かったか、というのを最後にまとめようと思っていたのですが、ジャンルがバラバラなのでやっぱり比較は難しいですね。ただ、とりあえず「ダーク・ナイト」は別格でした。あれは良くも悪くも心に残る傑作と言えるかと。あとティムバートンの独特な世界観が好きなので「ビッグ・フィッシュ」も個人的には殿堂入りです。

まだまだ観たい映画がある(増えてる)ので、またいつか映画Weekやりたいなと思っています。

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