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そろそろ運動しようと思いました

ずいぶん前に嫁とくだらないことで口論をしました。
去年の夏ごろだったと思います。最後は口論というより私が一方的に愚痴った感じになり、大変後味が悪かったため、あの手の話はもう二度と止めようと思ったりしました。

話のきっかけが何だったのか、もう正確には覚えていません。たしか食事時にテレビをつけたらテレビショッピング系の番組が流れていて、こういった商品って買う気がしないなあ、という趣旨のことをふと口にしたのが原因だったように思います。
そこから話の焦点はちょっと前に流行っていた(今も?)マイナスイオンにうつり、あれってかなり眉唾だよねと発言したことで、それはどうなの?という嫁と口論(大げさに言えば)になりました。

私はここで改めて「マイナスイオンの効果を謳った商品はインチキだ」と言うつもりはありません。そう言い切ることができるほど詳しい知見を持っているわけでもありませんし、実際なんらかの効果があるのかもしれません。正直に言えばどうでもいい、買いたい人は買えばいいんじゃないかと思っています。しかし私個人のマイナスイオン効果に対する印象はネガティブです。なので嫁がたとえば家電などでそのような機能をウリにしている商品を買いたいと言えばたぶん反対します。その理由は単純に実験などによる科学的な確認手順を踏んだ学会論文(第三者によって十分に追証されたもの)があると聞いたことがないからです。(もしあるというのなら教えて下さい)
もちろんそういった証明のない効能を謳った商品は不正だと言うつもりはありません。そんなものはごまんとあります。が、自分の理解の範疇を超えている不確かな付加価値のためにお金を出したくないというだけです。ようするに好みの問題ですね。やはり家の買い物であれば両者が納得できるものを買いたいですから。

ちなみに嫁はマイナスイオンの信奉者ではありません。ただ、私が頭ごなしに否定するほどマイナスイオンがあやふやなものなら、なぜここまで流行ってるのか?というもっともな疑問をあげただけです。

まったくもってその通りだと思いました。
なんででしょうか。


恐らく、大部分の消費者はあまり深く考えていないんだろうと思います。こういうと聞こえが悪いかもしれませんが、ようはマイナスイオンとかそういうものに劇的な効果を期待しているわけではないということです。まあ何か少しでも良い方向に行けばいいな、とか、性能が同じなら少しでも付加価値のあるものを買いたいな、とか、そういう軽い感じなのではないかと思うのです。
私のように目くじらを立てて、「本当に効果があるんだろうか」「あるとしたらどのぐらいの効果なのか」「客観的実験に基づいた証拠はあるのか」などと重箱のスミをつつくようなことはしないというだけです。性格とか好みの問題であって、どちらが正しいということではありません。


じゃあなんで、こんな話を今頃書いているのかといえば、昨日、ジャージを買おうとスポーツ用品店へ行った折、こんな商品を見かけたからでした。
そうか、スポーツの世界にもこういったものが浸透してきてるのだな、とある意味感心したと同時に、スポーツ業界のメーカーさんも大変だなと思いました。

消費者が自分の買いたい物を買うのは当然の権利です。チタンが体の疲れを癒してくれる、それは良い!そう思って買うのも自由。買った人がこれは良いよと他人にオススメして購入者が増えるのも良いと思います。健康グッズに代表されるように、いつだってこういう流行はあるものです。
しかし、本来そういう商品を製造して売ることを生業としているところは大歓迎でしょうが、そうではない業種、家電メーカーやスポーツ用品メーカーまでそういった流行に巻き込まれるのは可哀想だなあと思うのです。これまで如何に効率のよい省エネタイプのエアコンが作れるか、如何に湿気の排出に優れたウェアが作れるかと技術力を磨いてきた方々が、恐らく「流行に乗れば売れるから」という理由でトルマリンだのチタンだのゲルマニュウムだのが練りこまれた掃除機やリストバンドを作らされるわけです。いったいぜんたいメーカーは内部でどんな技術資料を作成しているのか、開発者には同情を禁じえません。

まぁきっと製品が売れて給料があがるならそれで良いと思ってる人もいるでしょう。消費者にも私のような屁理屈ばかり捏ねてる者もいれば、細かいところは気にしない方もいるように、作る側にだっていろいろな方がいるんだろうとは思います。


私の会社にはマイナスイオンを放出するコネクタを作れ!という命令は下りていないようです。
きっと作っても売れないでしょうね。
そういう世の中の流行に踊らされない会社に勤めていることは幸いなことだなあと個人的には思いました。

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Comments

買いたい人が買えばいいというのは同感。プラシーボもあるんじゃないかと思うし、信じられるなら良いんじゃない。
あと「流行に踊らされる会社」ではなくて「流行を作る会社」はある意味すごいと思う。人体に対する効果なんて、ある程度あったらオッケーの世界だしなぁ。
白金ナノコロイド含有水を飲むと体内の活性酸素が失活して良いんです、みたいな研究やってるT大の先生もいるよ。
でも、こういうのは信仰の問題みたいなもんだから激しいバトルになりがちよね。

Posted by: Popp | January 21, 2006 at 00:45

流行作るのすごいかな?
よく分からない。今の世の中結構簡単だと思うけど。
お金さえあれば、プロモーションしだいで商品の質に関係なく売れてるようにも見えない?
バトルになりがちってのは同意だな。
ただ、買う人は好きにすればいいと思うけど、作るほうはどう感じてるんだろうかって思ったのよ。

Posted by: 通りすがりの管理人 | January 21, 2006 at 10:07

企業の経済活動として投資は回収しなければいけないのだから、お金さえあれば、とはいかないと思うけど。やはり商売として成立しないと。時流とかいろいろあるけどパイオニアは素直にすごいと思う。二番煎じは格好悪いけどな。それはさておき。。。
作る側を考えたところ、例えば「マイナスイオン放出コネクタ」なら、マイナスイオンの(人体に対する)効果効能について無責任の立場であれば興味沸くね。マイナスイオンの存在自体は科学的に定量できるものだろうし(勘違いだったらゴメン)。「マイナスイオン放出コネクタ」が商売にならないのは同意だけど、あくまで技術者としてね。そういう意味でゲルマニウムだのトルマリンだのを混ぜるだけ、とかそういうのは勘弁だな。

Posted by: Popp | January 21, 2006 at 23:11

流行のパイオニアって何をしたんだろう。革新的な技術を他社に先駆けて商品に結びつけ、それが大流行ってのは最近はあまり見たことがないんだよね。
それよりもやっぱり時流とか人の心とかをつかむのが上手い商品、ようは売り方が上手いのが流行って売れるってのが現代の市場原理って気がする。そういう意味ではたしかにCMにお金をかければそれだけ商品が売れて投資が回収できるかというと、そんな簡単なもんじゃないとは俺も思う。ただ技術者の立場からすると本質的でないところで勝負させられてるなと思うわけよ。だからあんまり関心できないんだよな。
さておきマイナスイオンの生成って観点でいけば、何のマイナスイオンを作るのかって根本的なところがいまいちよく分からないけど(そういうのすら説明してない商品がほとんど)、いろいろな手法があるんだろうし、その中でいかに少ないエネルギーで多く放出させるかってところは、極めると技術的に面白そうではあるね。

Posted by: 通りすがりの管理人 | January 22, 2006 at 11:19

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